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2013年10月30日に開催されたSearch Summit Tokyo 2013に参加してきました。
速報&保存用でレポートとしてまとめたいと思います。

公式サイト:Search Summit Tokyo 2013

 

開催の意図

米国や海外でSMXやSESをやっているのになぜ日本(東京)ではやらないのか。
米国では検索エンジン周りの業界を盛り上げるためにやっている。ぜひ日本でもやりたい。

という意図から今回の開催に至ったとのこと。

 

SEOセッション「検索エンジン最適化とは」

(パネリスト)※敬称略
株式会社so.la代表
辻正浩

株式会社アイレップ取締役
渡辺隆広

楽天株式会社SEOセントラルチームマネージャー
三澤直哉

(モデレーター)
SEM酒場主宰
河田顕治

 
1.過去

戦国時代→URLの送信をサイトオーナーが実施する。一発太郎などがあった。
三強時代(Yahoo!/Google/MSN)
二強(Yahoo!/Google)

カテゴリ検索からロボット検索へ。ここからSEOが本格化。

検索エンジンはそもそもお金がかかるもの。
広告を表示させるようになってからマネタイズ化が加速。

 
2.現在

(質問)SEOの成果は何にコミットしているのか

渡:2002〜2003年は順位

三:自然検索経由の流通(検索を通した売上)
  ただし金融など特定キーワードのものは順位になりがち。

辻:成果をコミット。効果が出ているかどうか、
  何かを行ってどういう効果が出たかを計測する意味で順位は見る。

渡:トラフィックまではSEOの責任。丸投げで売上を上げるのは難しい、
  お客様の協力がどれくらい得られるのかは重要。順位コミットではなくビジネス支援になる。

 
(質問)not providedのSEO的な影響は?

辻:大きく影響する。
  (ウェブマスターツールの情報を参照すればいいのでは?という論については)
  キーワードが見えていた時代にウェブマスターツールとAnalyticsのデータを突き合わせていたが
  ウェブマスターツールのデータの信憑性の薄さが分かる。

渡:キーワードマーケティングなので影響はある。
  特に中小企業に関してはLPを通じてユーザーに何をして欲しいのかを考えていないことが多い。
  検索ユーザーの行動イメージが重要。
  今までの検索キーワードに引っ張られすぎ。

三:日本はYahoo!が取得できるのでそこを参考にする。
  Yahoo!のキーワードが取得できなくなった際にコンテンツの価値は説明しづらくなる。

辻:今現段階でキーワードが確認できるうちにキーワードの肌感覚を掴んでおく。
  キーワードが完全に見えなくなってもユーザーのことを想像できるようにする。

-SearchEngineLandなどでは「広告の売上を上げるためにnot providedを出しているのでは?」と推測されている。
そうなるとYahoo!も実施するのではないか?(という推測)

 
(質問)人材育成はどうしているのか?

渡:SEOは他のビジネスのこととも関わってくるので教育は難しくなりがち。
  ただし守るルールは決めている。以下三点。
  
  1.守らなければいけない一線は超えない
  →キーワード入力補助などの依頼は受けない、など。

  2.アルゴリズムの裏をかく努力はしない

  3.順位を上げることを目的にしない。
  →あくまで検索体験を満足させることに注力する。

三:OJT(プロジェクトを一緒にやる)や仮想クライアント想定、プレゼンなど。

-評価や報酬は?

三:自分たちがいなくなっても問題ないことがゴール。
  それを達成するために「コンサル」「仕組み化」「R&D」をポイントに置く。そこから目標設定を実施。

  自分が携わることでどのくらいのビジネスインパクトが出るかを考える。

辻:合っている人がやるしかない。

 
3.将来

・SEOはなくなるのか?
・SEO屋はなくなるのか?

辻:50年、100年でもなくならないのではないか?
  他社が作った技術に自分の技術が格納されやすくなる技術。周辺データの整理などは引き続き重要になってくる。

三:開発要件・プロセスに入っていくものは標準化されていく。

渡:検索エンジンの進化がそれほど早くない。検索の視点でSEOを考えるということはなくならない。

 
(質問)10年後自分は何をしているか

辻:死んでいる(笑)
 
  生きていれば今と同じことをやっている。大きなサイトを見ているとWebコンサルに近い仕事になってくる。

三:Inhouse Meetup等のSEOの会を実施しているがSMX、SESくらいになるようにしたい。

渡:技術的な話は辻さんと同感。SEOの領域がどこまで広がっているのか。
  検索分析視点が広まってくる。

 

Paid Search Session

(パネリスト)
ヤフー株式会社マーケティングソリューションカンパニー
検索連動型広告ユニット サービスマネージャー
山下孝之介

アナグラム株式会社代表取締役
阿部圭司

sembear代表
治田耕太郎

(モデレーター)
アタラ合同会社取締役CCO
岡田吉弘

 
1.検索連動広告の発展の経緯

治:元々は検索結果に出てくる広告が検索を汚してしまう、という考え方から「検索ユーザーが求めるものであればOKなのではないか」へ変化
  そこから品質の管理へ繋がっている。

山:面の見える最適化は常に実施しているので気付かれにくい。
  アドが邪魔にならないようには進んでいる。
  クリックする人はどうやってもクリックするし、クリックしない人はしない。

 
2.2013年の広告に関して

変わったところ

治:連動広告から情報提供プラットフォームへ。(PLAなど)
  脳の知見はほとんど変わっていないのではないか。

阿:テクノロジーが近くなってきた。今まで使えないというような機能が使えるようになってきた。

山:年々キーワードは増えている、
  当たっているキーワードについては広がりが少なめ。

(モバイルについて)

山:デバイスの変化によってアド側も変わるべき→ユニファイドのリリース。

阿:以前より複雑化している。
  よりブレイクダウンしないと分かりにくくなってきている。
  「裏側にいる人は誰?」を考える。スマートフォンで検索している人は電車で検索しているのではないか・・・など。

-勝てるプレーヤーは決まってきているのではないか?

治:インフラが強いところは残れる傾向。
(初期投資等に参入障壁が出てきていることがある)

 
3.未来の話

-カバー範囲が広くなって未経験者は大変ではないのか?育成のポイントは?

阿:2つの点に注意している。

 1.検索の裏に誰がいるのかを常に考えること。
   →「屋形船」で検索する人の需要は?→例えば「夜景」など。
    みんなが突っ込んでいるところに闇雲に突っ込まない。

 2.検索連動広告に依存しないこと。
   →依存する人は「屋形船」で終わってしまう。ユーザー行動を考えること。
    「もやし レシピ」で検索する人は痩せたい人かお金に困っている人(笑)
    いなくはないけど「もやし」を愛してやまない人は少ないのではないか?

治:運用だけを見ていた時代は終わり。

 
(質問)人材育成は?

阿:クエリの裏に誰がいるのかをずっと考える事。テクニックは後からでも付いてくる。

山:運用負荷をテクノロジーで減らすのがプラットフォーマーの仕事。
  利益を上げるためにどうするのかを考える。

(質問)マニュアルでやるのか、オートメーションでやるのか

治:検索行動の裏を読めない人はテクノロジーがあってもダメ。読める人であればテクノロジーは有効。

阿:属人的なものではビジネススケールは大きくならないのでどれくらい仕組み化できるかを考える。

 
(質問)仕事が辛い、離職率が多いという現状の中、どういう想いで働いているのか

山:CPAにフォーカスし過ぎたのがいままでの業界の流れとしては良くなかった部分。
  一方で「1円から出せる」という魅力があるのでそこは発信していきたい。

阿:リスティングはお客様を未来に連れて行くもの。
  売上にコミットして、売上を上げてお客様のビジネスを次のステップへ連れて行く。
  伴走するイメージ。

治:「欲している人に対して対応できるマーケティング」という意味で核心的かつ本質的な仕事なのではないか。
  管理画面を見ているだけではダメ。
  自分がやっていることが経済活動に影響を与えていると考えると続けられるのでは?

 

まとめ

最近はこういった検索エンジン周りのイベントも徐々に増えつつあり、非常に良いですね!

知識の吸収ができる良さもあるのですが、それだけではなく検索エンジン関連従事者の「熱量」に触れることで自分の中に刺激が生まれるのかなと今回思いました。

ぜひ、検索周りの仕事をしている方はこういうイベントがあった際には躊躇せず参加していただいて、で、個人的には懇親会に参加するとより深みが生まれるのかなと思います。
色々な方と話しているうちに自分の中のスイッチが入る瞬間があって、とても面白いです。

最後になりますが、イベント開催の皆様、素敵なお話をありがとうございました!

あと懇親会でお話しいただいた方々、ありがとうございます!^^