「コンテンツマーケティング」という言葉が広まってきて、文章の書き方と向き合うことが増えたという人も多いのではないでしょうか。
いざ自分で文章を書いてみたり、誰か他の人に依頼してみると「なんだか分からないけどものすごく読みにくい」ということがあります。
その「なんだか分からないけど」の理由を明確にし、「どうすれば分かりやすく伝わる文章になるのか?」をわかりやすくまとめているのが本書。
本の目次
プロローグ:考えないという傷
第1章 機能する文章を目指す
第2章 7つの要件の思考法
第3章 伝わる・揺さぶる! 文章の書き方ー実践編
第4章 より効果を出す!テクニックー上級編
第5章 その先の結果へ
文章で問題となる、こんなケース
以下のような事例を元に解決方法や考え方を提示しています。
・大学入試の小論文の回答
「他人ごとでなく、まさに自分の問題としてあなたが切実に受け止めるのはどんなことですか。あなたの肚の中から発する言葉で述べなさい」という問題に対して、ある生徒が作った文章で600文字の中に「とりあえず」「ひとまず」が連発している。ふわふわしてつかみどころがない。
・上司へ意見するメール
仕事で納得のいかない人事異動があった際に上司に納得がいかない旨を伝えようとするが、何回書きなおしても怒りが噴出してしまい本意ではない文章が出来上がってしまう。
・意図のよくわからないメール
後輩からメールが来たが、どう返信していいのか分からない。そもそもこれは返信すべきものなのか?
・誰も読まない議事録
会議の度にまとめる議事録が結局誰にも読まれない。
・お詫びのメールを送ったら逆に叱られる
お詫び状を送ったものの相手に謝意が全く伝わっておらず、さらに叱られる。
共通の問題点
これらの事例についてそれぞれ文章の骨子を一旦分解して「なぜ分かりにくいのか」「なぜ伝わらないのか」を解説しています。
「なんだか分からないけどものすごく読みにくい」文章には分かりにくくなっている理由があって、この本を片手に紐解いていくと「どうやったらこれが分かりやすくなるのか」がクリアになります。
文章についてを考え直したい時に読みたい一冊。おすすめ。
※この本は矢萩さん(@deadseo)に紹介していただきました。ありがとうございます!