最初に気付いたのは2017/1/5なのですが、Google Chromeでhttpsページを確認すると「保護された通信」と表示されるようになっていました。

 

実際の画面

Chromeのバージョンは「バージョン 55.0.2883.95」です。

(PC)

くっきりと「保護された通信」と表示されています。

(SP)

これは元々こんな感じの表示だった気がします。

 

バージョン56から「保護されていない通信」を表示?

よくよく調べたらこの周辺の話、実は結構前から予告されていたんですね。

Google Developers Japan: より安全なウェブを目指して(2016.9.26)

バージョン56からパスワード/クレジットカード情報をHTTPで送るページに「保護されていない通信」を付けられると予告されています。

現状のバージョンは「55.0.2883.95」なので、その前段階として「保護された通信」が実装されたのかもしれません。

ちなみに現在のバージョンは「HTTP×パスワード」のページには「保護されていない通信」のラベルは設定されていません。

(サンプルページ)

http://http-password.badssl.com/

まだ「i」マークのみです。

 

公式ブログの気になる文言

先程の公式ブログに気になる文言があるので抜粋します。

(これから起こること)

2017 年 1 月の Chrome 56 以降では、フォーム項目にパスワードやクレジット カードの情報がある HTTP ページを「Not secure」(安全でない)と明示します。これは、この件が特に重大な問題であることを考慮した結果です。

(次に起こりそうなこと)

以降のリリースでも、継続的に HTTP の警告を拡張する予定です。たとえば、ユーザーが高度なプライバシーを求めるシークレット モードで HTTP ページを「Not secure」と明示することなどを検討しています。

(もっと先に起こりそうなこと)

将来的には、すべての HTTP ページを安全でないと明示し、HTTP セキュリティ インジケーターを、破損した HTTPS に対して表示されるものと同じ赤い三角形に変更する予定です。

本当に将来の話になるのかなと想像していますが「将来的には、すべての HTTP ページを安全でないと明示」というのがちょっとビビりますね。

 

(遠い将来のことを想像)「保護されていない通信」がすべてのHTTPページに付いた場合

※以下、公式で「将来的には」と記載されていることの想像なので、(多分)直近の話ではありません※

現在はhttpsページに「保護された通信」の表示が出ているだけですが、実際に将来HTTPページに「保護されていない通信」というラベルが付いたらどうなるのかを見てみました。

Chromeの試験運用機能で「保護されていない通信」のラベルを確認することが可能です。
chrome://flags/#mark-non-secure-as


「保護されていない発行元に「保護されていない発行元」のマークを付ける」の項目を「既定」から「HTTPは常に「危険」の指定を付ける」に変更してみました。

これはなかなかのインパクト…。

ひとまず次のバージョンでは「パスワード/クレジットカード情報をHTTPで送るページ」ということなので、もしそういうページを持っているサイトがあれば要確認です。(あまりないかもしれませんが^^;)

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