ついに昨日(2015.5.6)ウェブマスターツールの「検索アナリティクスレポート」が全体にリリースされました。
そこで今回検索アナリティクスレポートで色々と遊んでいたのでファーストインプレッションレポートを書いてみたいと思います。
※2015年5月7日時点での感想です。ここからまた変更される可能性もあります。
色々な組み合わせで調査できるようになりました
上段:クリック数、表示回数、CTR、掲載順位(これらは同時表示可能)
下段:クエリ、ページ、国、デバイス、検索タイプ、日付(組み合わせが可能。表示はひとつ)
例)
上段:「CTR」「掲載順位」を選択。
下段:クエリ「デレマス」、ページ「baka-ke.com/lab/mobamas」、国「日本」、デバイス「PCとモバイル比較」、検索タイプ「ウェブ」、日付「4/7〜5/4」で絞込み。
上のグラフには「CTR」「掲載順位」が。
下の一覧には「デレマス」で絞りこまれたデータが表示されます。
今までもあったもので、グラフで視覚的に確認しやすくなったのと一画面で操作しやすくなった・比較しやすくなったのが特長ですね。
下段項目は「単一絞込み」「2者間の比較」が可能です。(今のところ「比較」は完全一致のみ対象?)
実際に比較した事例は以下の通り。
(比較)2者間クエリの表示回数比較
初期設定は「上位のクエリ」。
今回は「バカ毛」「バカに毛が生えたブログ」の表示回数比較をしてみました。
割と分かりやすいですね。
個人的には部分一致で2者間比較を出来るともっと比較しやすいなと思ったりもします。
単一キーワードのフィルタだと「次を含む」(部分一致)、「次を含まない」(除外)、「次と一致」(完全一致)が可能。
他の項目でもこれは同様の仕様。このへんはおいおい修正が掛けられるのかな。
(比較)URLごとのクリック率を比較してみた
初期設定は「上位のページ」。
「https://www.baka-ke.com/」と「https://www.baka-ke.com/lab/mobamasu.php」のクリック率比較。
比較の場合、完全一致だから「http://www.」を入れないと今のところ動かないっぽい。
(比較)国別の平均CTRを比較してみた
初期設定は「全世界」。
日本含め20カ国から調査が可能です。
そのうちの一つに「不明な地域」というのがあったので、日本と不明な地域のCTRを比較してみました。
不明な地域とは。
(比較)PC/モバイル/タブレット間のデバイス比較で平均掲載順位を比較してみた
初期設定は「すべてのデバイス」。
個人的に一番面白かったのがこれ。
デバイス間比較。
今回はキーワードを絞らずに「PC」「モバイル」で平均掲載順位を比較してみました。
どういうわけかモバイルの平均掲載順位の方が高い。
(後述)
(予測)平均の算出方法
※注:完全に予測です。
単純に平均で割っても全然同じ数字にならないので色々計算を掛けてみたところ、以下のような計算方法になっているのではないかと予測。
表示回数×(実数値)/表示回数
これだけ見ると当たり前なのですがw、複数のクエリをまたいだ時にこんな感じの計算になってそうです。
例を挙げます。
クエリ「バカに」を含むもの(部分一致)で、「https://www.baka-ke.com/」の完全一致で絞り込むとこういう平均掲載順位が以下の通りに。
PC4.4位、モバイル1位。
クエリの詳細は以下4キーワード。
普通に平均だけ出すと
PC:(1+1+4+140)/4=36.5
モバイル(1+1+0+0)/4=0.5
となってしまい、乖離があります。
そこで表示回数を掛けて、表示回数の合計で割る。
PC:(32*1)+(8*1)+(1*4)+(1*140)/(32+8+1+1)
=184/42
=4.38
モバイル:(10*1)+(12*1)+(0*0)+(0*0)/(10+12+0+0)
=22/22
=1
かなりいい感じに!
繰り返しですが推測です。
この法則で行くとモバイルとPCの乖離って複数キーワードでソートを掛けた場合、ここを見るだけでは測りづらそう。
(重要)表示回数等のカウント方法が変わりました
表示回数が全然違うデータが複数あったんだけど、こういう違いがあるのね。→ 検索アナリティクスレポート https://t.co/wv4mDhuB71 pic.twitter.com/XDNJcewZgJ
— 矢萩 浩之-MECE♨ (@deadseo) 2015, 5月 6
抜粋!
・クリック数 – ユーザーが Google の検索結果ページをクリックしてサイトに移動した回数です。
・表示回数 – Google の検索結果に表示されたサイトへのリンクの数です。ユーザーがスクロールせず、リンクが実際には表示されなかった場合でもカウントされます。ただし、ユーザーが 1 ページ目しか表示しなかった場合、2 ページ目に以降に表示されるはずだったリンクは表示回数としてはカウントされません。カウントは、サイト別またはページ別に集計されます。画像検索のようにスクロールが無限に続くページは、スクロールされて実際に表示された項目のみが表示回数としてカウントされます。
・CTR – クリック率(CTR)は、クリック数を表示回数で除算したものです。
・掲載順位 – 検索結果におけるサイトの「最上位」の平均掲載順位です。たとえば、ある検索クエリで 3 回掲載され、それぞれの掲載順位が 2 位、4 位、6 位だった場合、そのサイトの掲載順位は 2 位となります。次に、別の検索クエリでも 3 回掲載され、それぞれの掲載順位が 3 位、5 位、9 位だったとします。この場合、サイトの平均掲載順位は (2 + 3)/2 = 2.5 で 2.5 位となります。
(検索アナリティクス レポート – ウェブマスター ツール ヘルプ)
他にも色々書いてあるので参考に。
確認できる検索クエリ数が999に
「検索アナリティクス」以前の機能に比べて本当に便利になっていて、かなり手軽に調べられるし使いやすいし速度も早いし素晴らしいですけど、最終で表示が999件のみという事だけが不満。でもそれが前提というか面倒でもUIが駄目でも遅くてもいいからデータ件数は欲しい……
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2015, 5月 6
これですね。
ちなみに旧「検索クエリ」に戻るとクエリ数は以前のように取得できます。
今のところ、検索アナリティクスの上部から戻ることが可能。
まとめ
視覚的に非常に分かりやすくなったので使ってて面白いです!
あと、細かい部分はいずれ修正されるんじゃないですかね(チラチラ
おまけ
似てる。
[…] 【検索雑談】ウェブマスターツール「検索アナリティクスレポート」まとめ。いろいろ触りまくってみた。 […]