SEO業界界隈では順位変動が起こると
「内部か?外部か?」
という論議になることが多いですが単純に内部外部ではなく検索クエリのインテント見直しのような要素もあるのではないか?と妄想してみました。
インテントとは?
インテント【intent】=「意図」
ここでいうところのインテントとは検索ユーザーの「意図」のことを示します。
例えば「1000万 稼ぐ方法」とかであればユーザーの意図は「知りたい」というものですよね。
なので検索結果に方法論が掲載されているサイトなどが表示されます。
詳しくは海外SEOさんの「SEOに必須、検索意図で分類する3つのクエリのタイプの違いとその内容」で分かりやすく解説されていますので参照ください。
インテントの変化とは?
今回ふと思ったのは、内部外部の変化だけではなくインテント(検索ユーザーの意図)の調整というのがどこかで入っているかもしれないということです。
一番わかり易やすい例で言うと「ワンピース」
2011年10月の天照SEOブログさんの記事「QDDという意外に見落とされがちな検索アルゴリズム」を見てみると、驚くほど「ONE PIECE」の検索結果で埋まっています。
おそらく、この場合、どれだけ完璧なSEOが出来ていたとしても、上記のような検索結果の中で洋服のワンピースを扱うEコマースが上位3位以内にランクインすることはかなり困難だろう、という判断をするのが妥当だと思います。何故かと言えばWEBサイトの評価以前に、検索語に含まれるユーザーの検索意図(をGoogleがどう解釈しているか)が優先されるためです。
現在の順位も以下の通りとなっており、引き続き「ONE PIECE」です。
1年近く経っても引き続き検索ユーザーの意図は「ONE PIECE」で調べ物をしたいというユーザーが圧倒的です。
インテント(検索ユーザーの意図)と順位の関係性とは?
このワンピースの検索結果をどんどん遡っていって「ONE PIECE」が発売される前、あるいは「ONE PIECE」の人気が出る前の検索結果を想像するとおそらく洋服のワンピースのサイトが10位以内を占めていたと思います。
ECサイトとか、ワンピースの可愛い着かた、とか。
そこから世間一般的に
「ワンピース」と言えば「ONE PIECE」
という風潮が出てくるにしたがって、徐々に洋服のワンピースのサイトが下落していき、ユーザーの要望の強い「ONE PIECE」のサイトが上がって来た、と考えられます。
洋服のワンピースのサイトからしてみたら「順位が落ちた」となりますが、それは単純に検索ユーザーの意図が変わってGoogleがそれを汲み取っているだけかもしれません。
※話がずれるので検索エンジンの精度などは全く別の話とします。
今後も動いていくインテント
このような感じでインテント(検索ユーザーの意図)が変わってくることによって順位の動きも出てきます。
一斉のアップデートではなく微調整を実施していると想像していますが、時代によって検索ユーザーの意図は変わり、それは内部外部といった問題ではなく、単純に検索ユーザーの意図とマッチしているかどうかなのではないかと想像しています。
単純に順位を追いかけるだけではなく、検索キーワードに対してのサイトの属性(=その時の検索ユーザーの意図・要望)も追いかけてはいけないかもしれません。